序章 羽ばたきの始まり

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1XXX年、夏。 蝉やひぐらしの声が響き渡り、日差しも季節相応に照らしている。 美しい山々に囲まれた村…皆神村。 決して裕福とは言えないこの村では村人達は助け合いによって生活していた。 だが、この村には重大なる秘密があった。 紅贄祭 それは双子として生まれてきた者達を巫女(御子)とし姉が妹を…兄が弟を殺め、Xを静める祭りである。 皆神村の村人にとって双子の子供は重要視され、儀式に選ばれる事は最高の名誉である。 それは名誉なのか絶望なのかは祭りを行う巫女達だけが知っている。
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