君は僕の太陽4

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「いてぇ!!!」 隅の方から悲鳴が上がって反射的に振り向いた。 「………航。お前もう少し足開け」 「これ以上無理だっつーの!!痛すぎるっ」 「その角度じゃする意味無ぇだろ。ほら、あと少しでいいから開け」 「う…。……わぁったよ。ああもう痛ぇんだよコレ…」 ブツブツ呟きながら精一杯足を広げる航と、そのすぐ後ろに立っている木山の姿があった。 ─よりによってアイツが航のペアなんて。 無意識に肩に力が入ってしまった。 「亮介、どうしたの?俺押しすぎた?」 「あっ…悪い。何もねぇからそのまま押してくんね?」 「うん。………あの二人って本当に仲良いよなー」 「っ……。何、まだ気になっちゃう感じ?」 「ううん。あの頃みたいにもうそれはないんだけど、仲良いんだなーって」 ふっと柔らかく笑って、水沢は続けた。 「航はいっつもうるさいって感じだけど…あっ勿論良い意味でね。それで、木山は無愛想でしょ。陰と陽っていうのかな、それがいい具合に保たれてる」 水沢の言葉を聞きながら、俺は唇を噛み締めた。 ─ヤバい…水沢に悪気は無いのに今すぐ黙らせたい。 航とアイツの事なんか聞きたくない、と耳が拒絶反応を起こして頭が痛くなる。
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