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「アニキ!亮介さん!部活行きましょう!」
航が短く返事をすると、すかさず航の鞄を持って(俺のは自分で持つと言っているから)俺とは反対側に並んだ。
日暮里よりも航の近くにいたくて、更に肩を寄せると航が抵抗してくる。
「だぁ…っ!亮介、あっちぃって!!」
「ダーメ、男に二言はないっしょ?わーたるんっ」
「気色わりぃんだよその呼び方っ」
「亮介さん今日は甘えん坊ッスねぇ」
「そうなの。航、嬉しいでしょ?」
「馬鹿言ってんなっ!全っ然嬉しくねぇよ!」
髪色と同じ顔した航がわぁわぁ騒いで、俺はぴったり密着して、日暮里が俺らを見てニコニコして。
胸の痛みなんかすっかり忘れていた。
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