episode①

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白とオレンジを基調とした、日だまりのような沙耶ちゃんの部屋。 気だるそうに僕の隣で横たわり、じっと僕を見つめる彼女の髪にそっと触れた。 「ずっと……。ずーっと、こうしてたい」 無意味だとわかっていても、言わずにはいられない。 「……ごめんね」 悲しげな顔で沙耶ちゃんが答えた。 あと少しすれば何事もなかったように日常が始まり、彼女はマネのところへ行ってしまう。 同じようにマネを求め、マネに抱かれ、そして僕のことを忘れてしまうんだ。 「……イヤだ。」 ただっこのように、僕は沙耶ちゃんにしがみついて胸に顔を埋めた。 「ジェジュンくん……。イヤならもう……」 会わないほうがいい。 これまでにも、何度も話し合ったことだった。 それだけは無理。どうしても受け入れられない。 沙耶ちゃんも、それを知っている。知ってて、僕に抱かれている。 なんで……? 「またね」 短いキスを残し、僕は彼女の部屋をあとにした。 そして、また彼女を求めにここにやってくる。 …―永遠に手の届かない人。 でも、それでもいい。 僕の腕の中にいるときだけは、僕だけのものだから――…。     
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