洋館へ

3/5
前へ
/30ページ
次へ
――同じ頃 「あの子はきっと来るよ…」 一人の男がワイングラスを片手に微笑んでいた。 「…なぜ、あんな手紙を? 僕だけで十分の筈ですよ!?」 男の正面に立っている少年が問い詰めるように言う。 少年は、右腕が無いようだ。 「復讐をより確実なものにする為……それに」 男は赤ワインを一口飲み、少年――レンに笑いかけた。 「あの子がいた方が、もっと面白くなりそうだからね」                
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

69人が本棚に入れています
本棚に追加