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自転車に乗った人も、犬を散歩させている人も、カラスの傍を通るのに、手を差し伸べることをしない。
確かに視線を遣ってることは、窓から見ても分かるのに、見て見ないフリで通り過ぎてく。
イジメられていた時のあたしと同じ。
ただ見てるだけで、誰も助けてくれない。
─ やっぱり、行かなきゃ‥
窓際から離れようと決心したけど、足は動かなくて‥
泣きそうになりながら、カラスを見つめている時、彼が走って来た。
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