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他に痛み止めとしてロキソニンやら何やらあったけど…
私はデパスに良くも悪くも釘付けになってた。
精神を安定させる薬なんて冗談じゃない！
私はキチガイじゃない！
と思う反面。
誰でもいい、なんでもいいから、
張り詰めた糸が切れる前に、
たすけて、って思ってた。
薬は簡単だった。
誰にも気づかれない。
弱ったって、思われたくなかったから、そうしたのかもしれない。
薬を飲むと、すぐに頭がフワッと軽くなった気がした。
いままでギスギスしてた顔が旨い具合に間抜け面になったと思う。
効果が薄くてODをした。
もっと楽になった。
４週間分のデパスはあっという間になくなった。
回転の悪い頭が10割り増しに悪くなった。
完全に馬鹿になれたら、らくだろうなぁ。
でもそれは許せなかった。
私は馬鹿だった。
異様に人口密度の高い小さな村で、宗教じみた様々な暗黙の約束。
あると思わなかった世界に。
愛する息子を産み堕としてしまった。
この宗教団体は、男児を祭り上げる。
まだ小さな命に鎖を捲いてく。
いびつな団体に合うように。
我が子が、
我が子が、
私の赤ちゃんが…
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