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旦那は仕事をやめてしまった。
形に残る事をしたい、と旦那の地元の小さな工場に勤めだした。
私たちは社宅からアパートに引っ越した。
息子は保育所に預け、私も働いた。
転勤族ではなくなった旦那は思う存分実家に入り浸り、友人知人を集めて楽しそうだった。
何となくだけど、
旦那は転勤したくはなかったのだ。
自分の陣地を固めておきたいのだ。
地元の工場は実家からでも通勤可能で、良く引っ越して一緒に暮らそうと、声がかかるようになった。
私が仕事中に勝ってに息子のいる保育所に行かれることもしばしば。
怖かった。
うまく言葉に出来ないけど、責められているように感じてた
同居は嫌だ、同居は嫌だと何度も訴えた。
私の息子に向かっている何かしらの気迫が、怖くて怖くてたまらなかった。
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