再会

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星華学園は そこそこ名の知れた 名門学校で正直私は気が重かった 学園につくと すぐに試験を受けた 次は父に挨拶 そう大嫌いな父と再会… 会うのが怖かった だけど前へ進む 「失礼します」 「美夜…よく来たな」 「これからお世話になります」 父親の声、顔、姿 なに一つ変わってない 私の大嫌いな人 「さっきの試験結果だが Level5という結果が出た」 「Level5?」 「そう。これからお前は 生徒会役員となって学園を 指導してもらう」 私の嫌いな命令口調 というか何で私がいきなり 生徒会委員にならなくちゃいけない訳? …何か理由でもあるの? 「あの…何故です?」 父は深いため息をつき 顔を俯かせる 「仕方ない率直に言う」 父は 今この学園は男子90% 女子が10%の割合で 通学していて男子生徒一同が 好き勝手にやるから学園の 評判が下がり年々 新入生が少なくなっている という話をしてくれた 「…それが私に何の関係が?」 「そこで美夜 この学園を変えてほしいんだ」 「は…?」 私は唖然とした 唐突だった事もあるが 父に頼まれ事をされた… 初めての事でなんだか 変な気持ちになった 「頼む」 「はぁ…;」 イマイチ納得がいかないので 焦らすような返事をした 「頼りにしている」 父からの頼りにしてる… そんな言葉だけで 私は動く操り人形 「わかりました!!私やります」 父はニコッと笑った 父の笑う所なんて 初めて見たかもしれない 「案内人を用意するから 寮への行き方とかを色々 聞きなさい」 「はいっ!!」 そうして父と別れ 案内人に寮までつれて 行ってもらう事になった
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