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和「っ!!痛たたっ……!」
尻餅をついて立てないでいると、ぶつかった相手が慌てて立ち上がり、こちらに駆け寄って来た。
???「すまないっ!!怪我は!?」
和「すみません!!こちらの不注意で、大変失礼致しました!
お客様にお怪我はございませんかっ!?」
声を掛けられ我に返り、直ぐ様顔をあげた。
すると一人の男が目の前に立っていた。
膝をつき屈み、こちらを心配そうに伺い、目が合う。
???「君は……!」
相手は少し目を見開き、こちらをまぢまぢと見つめる。不思議に思い首をかしげると、ハッとした様子で続けた。
???「いやっ、私は大丈夫。君は?どこか怪我はしてないか??」
和「いえ!尻餅をついただけなので。本当に申し訳ございませんでした。」
深く頭を下げて謝る。
座っているのを立ち上がろうとするが、両手が塞がり手を付けない為立てずにいると、目の前の男は手を貸し体を支え立たせてくれた。
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