王子様と出逢いましょう~U~

13/22

117人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
「ありがと、和!また来るよ!」 そう言い、一人の男性客がカウンターから離れていった。それを笑顔で見届ける。 伊「和沙君、ちょっといいかしら?」 和「オーナー!?何ですか?」 いつの間に現れたのだろう、お客が去っていったタイミングを見計らって声を掛けてきた。 伊「ちょっと来てくれる? 太陽君、和沙君かりてくからここお願い!」 太「分かりました!」 太陽に小さく頭を下げ、妖しい笑みを浮かべ先を歩くオーナーの後を着いていく。 後を着いていけば、ホールの一番端の人影のない所へ連れて行かれる。ホールの中央と違い、会場の端には小さなスタンドテーブルが置かれ、そこで静かに飲む事が出来る。 よくカップルだったり、一人で休憩している人が使っている。 一番奥のスタンドテーブルまで行くと、一人の男がグラスをテーブルに置き立っていた。 そこまで行くとオーナーは足を止め、こちらを見る。 .
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

117人が本棚に入れています
本棚に追加