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「ありがと、和!また来るよ!」
そう言い、一人の男性客がカウンターから離れていった。それを笑顔で見届ける。
伊「和沙君、ちょっといいかしら?」
和「オーナー!?何ですか?」
いつの間に現れたのだろう、お客が去っていったタイミングを見計らって声を掛けてきた。
伊「ちょっと来てくれる?
太陽君、和沙君かりてくからここお願い!」
太「分かりました!」
太陽に小さく頭を下げ、妖しい笑みを浮かべ先を歩くオーナーの後を着いていく。
後を着いていけば、ホールの一番端の人影のない所へ連れて行かれる。ホールの中央と違い、会場の端には小さなスタンドテーブルが置かれ、そこで静かに飲む事が出来る。
よくカップルだったり、一人で休憩している人が使っている。
一番奥のスタンドテーブルまで行くと、一人の男がグラスをテーブルに置き立っていた。
そこまで行くとオーナーは足を止め、こちらを見る。
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