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伊「急にごめんなさいね?
この方紹介するわ。
私の友人でこの店のお得意様、
柩 楓さん!」
改めてその男を見て声をあげ驚く。
和「ああっ!!?
さっきのっ…?!
先程は大変失礼致しました!!」
慌てて頭を深く下げ、謝罪する。
楓「いや、こちらこそ悪かったよ。本当に怪我はない?」
和「はいっ!!大丈夫です。」
頭が混乱してしまい、ぐるぐる回る。
まさか、先程ぶつかった相手がオーナーの友人だったとは…!
けど、何故今このタイミングで、しかも自分に紹介するのだろう?
まさか、相手に怪我をさせてしまったから慰謝料請求されるとかっ-……!?
若しくは、どんな接客しているんだって怒りを買って、辞めさせられちゃうとかっ!?
どちらにせよどうしようっ?!
せっかく今やっと家計も安定して来たと言うのに、バイト辞めさせられちゃうなんて!
私には奨学金だって稼がなくちゃいけないのに…!
冷や汗がダラダラと流れる。
嫌な考えばかりが頭に浮かんではぐるぐる回り、二人の次の言葉を聞くのが怖い。
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