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そうと決れば早速早引きさせてもらい、制服を着替え外で待っている柩さんのもとへ向かう。
遠くからでも分かるその存在感。人目を引き、とても目立っている。彼を通り過ぎる道端の女性達は、歩みを止めてしまいそうな程彼に釘付けだ。
目を奪われては息を飲む。
和「すみません、お待たせ致しました!」
こちらに気付き頷く。
楓「あぁ、乗って。」
脇に停めてあった車のドアを開け乗るよう促す。
って!?
これって左ハンドルじゃんっ!!
今開けられたの、右側の助手席だよ?
いや、うちの店に来るって事は、そりゃセレブな方ばかりなのは知ってるけども…
挙動不審におずおずと乗り込むとドアが閉まる。
はたまた、そんな一連のやり取りを見ていた道端の女性達は黄色い声を上げきゃーきゃー騒いでいる。
そうだよね、
一応(?)良い男二人がセットでこんな事してりゃあ、めくるめく腐女子世界の美味しいおかずにされてもおかしくないよね?
そんな事考えてたら、車は走りだした。
今更ながら緊張する。
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