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夢中になって数々のお酒やらシェーカーやらを手に取って眺めていると、後ろでソファーに上着をかけながら話し掛けられる。
楓「取り敢えず、コーヒー飲む?」
和「す、すいません!
つい夢中になってしまって…!」
楓「いいよ。」
クスクス小さく笑われ恥ずかしくなる。
和「あっ…!
柩さん、俺に作らせてもらえませんか?」
楓「ん?いいよ……。」
早速バーカウンターの奥に入り、材料を手に取る。
和「柩さんはテキーラはお好きですか?」
楓「うん。」
和沙に任せる事にし、カウンター席に座り、何が始まるのやら興味津々に和沙を眺めた。
ショートグラスに粉状のインスタントコーヒーを入れ、少量のお湯で溶かしそこに冷水にレモン汁にテキーラを入れて混ぜ合わせる。最後に氷を浮かべれば完成。
和「どうぞ、お口に合うか分かりませんが。」
ススっとグラスを差出し、自分の分も作る。
出されたものを手にし口に運び、少し飲むと驚いた顔をする。
楓「美味しい!驚いたな…!
テキーラベースにコーヒーを入れるなんて。
レモンの風味でさっぱりしてて美味しいよ!」
とても喜んでいる様子だ。自分の分も作り終え口に運び味を確かめる。
うん、上出来!
取り敢えず一杯飲んで一息つく事にした。
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