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柩さんに合わせて、自分の分も同じものを作りグラスをあけていく。
これがまた柩さんは飲むピッチが早い。
付き合うと言った手前、自分のペースでちびちび飲む訳にもいかず、必死についていく。
自分は強い方でも弱い方でもない。選り好みせず何でも飲めるが、正直自分の限界というのを知らない。
よく若気の至りで記憶を飛ばすまで飲む人もいるが、そんな不味い飲み方はしない。
それに基本は作る方だから、飲むことにあまり執着はなかった。
そのせいか、取り返しのつかないところまで来てしまっていた。
柩さんが平気で強いお酒を一気に飲んだり、飲みやすく悪酔いしやすいのを交互に頼むから、酔いが回ってきた…!
ヤバイっ…‥!
結構キツいなぁ…。
視界がクラクラする。
柩さんこんなに飲んでるのに顔色一つ変わってない-…
視界は回り、柩が何を話しているのか頭に入ってこない。
眠気の方が勝りうとうとし始め、瞼が重くどんどん開かなくなっていく。
それを見ていた柩が心配になり和沙に声を掛けた。
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