王子の秘密の下心~Η~

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話しをしている途中、突然一人のスタッフがバーカウンターに顔を出す。 その一人が気になり姿を追う。 こんなスタッフいたか-…? じっくり観察するように視線をそちらに固定し眺める。 シェーカーを持ち、ひと度シェイクする姿を見ては目を奪われる。 余裕があり、品があり、動きに無駄がない。 その手際の良さ、てきぱきした感じについ見惚れてしまう。 遠くからでも分かるその存在感、オーラに一目で惹かれてしまった。 楓「なぁ、あの子は? あんな子いたか?」 接待をしているその子を遠くから指差す。 伊「あぁ、和沙君? いたわよ前から! 中々センスも良くて、接客も上手だからお客からもかなり人気なのよ。」 楓「……そうか。」 真剣に見つめるその先には“和沙君”と呼ばれた男がいた。 伊「って?!ちょっと、あなた!あの子が今回の獲物じゃないでしょうね!?止めてよ? あの子はノーマルよ、そっちの気はないわ!」 伊織は呆れた顔をしていた。 楓「別にノーマルでも、こちらの世界に染めてしまえばいい。」 不適な笑みを浮かべれば、口の端を釣り上げ面白そうにしている。 .
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