117人が本棚に入れています
本棚に追加
伊織を歩いて探し回れば、顧客と話しをしている。
視線を送ればこちらに気付き、目で合図すれば直ぐ様相手に詫びを入れこちらに向かって来る。
伊「どうだったの?声掛けれた??」
ウキウキしながら、楽し気な表情で訊ねてきた。
楓「いや、逃げられた!」
伊「えぇっ??
逃げられたって何ょ…。」
楓「探してたら偶然ぶつかってな。けど、話そうとしたら慌てて持ち場に帰ってしまって、声を掛けれなかったんだよ。」
話しを聞いてなんだ、と呆れた表情をする。
楓「なぁ、伊織!
少し協力してくれないか?接触はしてるし口裏合わせてくれるだけでいいから。」
伊「いいけど、高くつくわよ?
この借りは…♪」
ただで協力してくれる筈はないと分かってはいたが、報酬として何を要求されるか分からないから怖い。
楓「あぁ、分かってるよ!」
まぁ、伊織の報酬なんか気にしていたらせっかくのチャンスを逃す事になる。
みすみすこのチャンスを逃す真似はしたくない。
それから二人はどう和沙を落とすか作戦を立てた。
.
最初のコメントを投稿しよう!