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袖をツンツンと引っ張られ振り向くと、愛くるしい笑顔と上目遣いでこちらを見上げる男の子がいた。
碧「和君、おはよう!」
和「碧ちゃん!おはよう!」
焼山 碧(やけやまあおい)
バイト先の同期だ。
仲が良く可愛い容姿に反して、結構な毒舌。
碧「今日はお客多いねー…」
和「忙しくなりそうだね、今日も一日頑張ろ!」
碧「うん!俺ホール行ってきます。」
和「お願いします。」
カウンターの中に入り、グラスを磨き始めると声を掛けられる。
太「オッス、和!お疲れ!」
和「太陽さん、お疲れ様です!」
木嶋 太陽(きじまたいよう)
バイト先の先輩。
よく相談に乗ってもらい和沙の兄貴分。
太「今日は俺もカウンターだからヨロシクな!」
和「はい、宜しくお願いします!」
太陽が首を傾け微笑めば、長い髪がサラサラとなびき、幾つものピアスが光に反射して輝く。
これを見ていた多くの女性客はいちころだった。
こうしていつも通り、仕事を始めた。
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