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一人の色気ムンムンの女性がカウンターに近寄る。
「和、今日も会いに来たわ!そろそろ携番教えてくれてもいいんじゃない?」
女が甘い声で誘惑する。
和「綾さん、まだ通ってもらってたった二週間。
俺ってそんなに入れ込む程の男じゃない?俺泣きますよ?」
「じゃあどれだけ通いつめたらいいの?」
和「一年かな?」
爽やかな、けれど溶けてしまいそうな程の甘い笑みを向ける。
「もう!和って意地悪///。」
和「ハハハ!」
無邪気に楽しそうに笑い、お客をあしらう。
この姿を隣で接待しながら見ていた太陽。
太(うわぁ…!!こいつ本当に女としておいとくの勿体ねぇな。
しかもかわすの上手いし!さすが爽やか王子!)
苦笑いを浮かべ、二人のやり取りを眺めていた。
この店では、スタッフが客に口説かれるのは当たり前。
女性客の中には、お気に入りのスタッフを口説き落とす為に通う人もいる。
中でも太陽や和沙の人気は上位を争う。
碧なんかは、女だけでなくその可愛い容姿から、よく男からも声を掛けられる。本人はその気がないので男はバッサリ切り捨てていくが…。
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