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オーダーも落ち着き、グラスを片付けたりお酒の残量を見ていると、ホールから戻って来た碧が和沙に話し掛ける。
碧「聞いてよ…。
また男に声掛けられたしっ!
マヂウザイ……。
男だって言ってんのに、『この後どう?』とか抜かすし!
死んでしまえっ!!」
可愛いその笑顔から、毒が吐き出され、黒いオーラを全身から放っている。
和(ヤバイ……!!
ブラックモードになってるよ!)
怯えながらも碧を宥めていると、
太「悪い、和!
ちょっと追加取りに行ってくんねーか?」
和「分かりました!行って来ます!」
こうして碧の側を離れ、お酒を管理している部屋に向かい、予備のお酒を取りに行く。
和「あった!これだな。
早く戻らないと!」
追加分のお酒を両手に抱え、来た道を戻る。
スタッフ専用通路を歩きホールに出ようとした瞬間、角から人が出て来てぶつかる。
---ドンっ!!!
和「うわっ!?!」
???「っ?!!」
急いで走っていた為避け切れず、思い切りぶつかるも手にはお酒のビンを抱えている為受け身をとれない。
咄嗟の判断で、ぶつかった反動で後ろに倒れ尻餅をついた。
倒れた瞬間も手を緩めなかったおかげで、ビンは割れずに済んだ。
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