はじめに

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ようこその御運び、篤く御礼申し上げます。 落語は仏教説話と日本冗句の混成で生まれた、日本独特の伝統芸能です。 舞台の上、語り手の噺家が身振り手振りを交えて物語を「演じて」いきます。その内容は笑い話を中心に、怪談、人情物、時には講釈に似たものもあります。 演者はただ座っているのではなく、身振り手振りで演技をします。小道具は手拭い一本と扇子が一枚。これを財布や杯、刀や天秤棒と千変万化させるのです。観客の想像力次第でまるで演劇のごとく一人芝居は展開します。 今回の独演会では、活字芝居という制約上、演技は見せられませんが、文字の並びを駆使して世界観を再現してみます。力量不足は承知の上。ページ開いたも何かの縁ですし、どうか拙くとも、目を通して頂けたなら幸いです。 文部科学省御用無 電脳プロダクション K-PROJECT 支線亭賀毛女
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