終わりと思ったら始まりで

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「そのままの意味だよ。兄貴に養ってもらうつもりはねー。自分のことは自分でやるだけだ。だから、高校辞めて働く」 「暁っ!」 "バンッ!"と大きな音を立てて、兄貴がテーブルを叩きつけた。 その衝撃でテーブルの上にあったカップが倒れ、テーブルから床へと染みを作っていく。 「……。」 暫し無言で睨み合うが、先に目を反らしたのは兄貴の方だ。 「…帰ったら、ゆっくり話そう」 そのまま、振り返ることもなく兄貴は部屋を出て行った。 最後に「兄ちゃんは絶対認めないからな」と捨て台詞を残して。 残された俺は滴り落ちるコーヒーの雫を眺めて、深い深いため息をついた。
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