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「…ん?」
今しがた、横に置いたばかりの求人誌が消えている。
風にでも飛ばされたのかと辺りを見回すが、その姿形はきれいさっぱりと消えてしまっていた。
「…どこいっちまったんだ?」
不可解な出来事に、俺の頭の中には『?』が渦巻く。
求人誌、もとい物が突然なくなることなんてあり得るのか?
しかし、目の前の空間にはあるべきものがない。
「どうなってんだよ…」
誰に問うでもない呟きは、冷たい風と一緒に消えた。
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