終わりと思ったら始まりで

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「いやーしっかし暁とも仲直り出来たし、安心したら腹減ったな!!よし、明日からも頑張って仕事出来るよう鰻でも食いに行くか!」 「なんだよそれ。てか、こんな朝早くから店開いてるわけないだろ?しかも明日からって今日も仕事じゃないのかよ」 へ?という顔をして、兄貴が時計へと視線を向ける。 只今の時刻、午前5時24分。 「・・・夕方の午後5時24分?」 「早朝の午前5時24分だろ」 「・・・・・・・・」 「・・・・・・・・」 暫し2人して無言で時計を見つめる。 「・・・・いつの間にそんなに時間過ぎてるんだーーーー!!??」 再び兄貴の大絶叫がこだまする。 「うるせーな!つーか兄貴、今時計に気づいたってことはあの後帰ってからずっと仏壇前にいたのかよ?」 「だだだだだだって、暁引っ叩いて気が動転しててだな!」 「呆れたヤツだなー。一晩中仏壇前でぶつくさ言ってるなんてよ」 「ちょっと待て、ちょっと待ってくれ!落ち着くんだ暁!。こんな時は深呼吸だな!?ひ・ひ・ふーだっけ?それともヒーハーか!?」 落ち着くのは俺じゃなくて兄貴だろうに。 ブツブツとなにやら呟いく兄貴を見て、ふっと顔が緩んだ。 馬鹿で頼りねー兄貴だけど…ま、これからもよろしくな。
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