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「ともかく、こんな怪しげなものは全部兄貴が責任もって飲み干せよ!?俺は茶だけあればいい」
そう言ってとりあえず兄貴を缶やペットボトルの山から引き抜く。
「暁の為に兄ちゃん頑張ったんだぞー!お礼にほっぺにチューくらい…」
”バッキィ!!”
「なんか言ったか?」
「…なんれもないれふ」
ふざけた事を抜かす兄貴の顔に一蹴りいれて、ふと疑問が浮かぶ。
今の今までこれを買いに行ってたってことは、あの料理は一体だれが作ったんだ?
「なぁ兄貴。キッチンの料理って誰が作ったんだ?」
「ほえ?料理??」
間の抜けた顔と声で、兄貴は首をかしげる。
二人でキッチンへ向かうと兄貴が感嘆の声をあげた。
「すっっっっっごいな!どうしたんだ暁!?これ全部お前が作ったのか!?」
「ちげーよ。俺が作ったんなら兄貴にきかねーし」
「っまーい!これ母さんと同じ味じゃないか!さすが暁!!いいお嫁さんになるぞ!そしておかわりー!」
「だから違うって言ってんだろう!つーか人の話聞けよ!!」
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