終わりと思ったら始まりで

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人の話も聞かず、兄貴はまるで犬のようにガツガツと料理を貪り食う。 何度目か分からないため息をついた時、俺の眼に信じられないモノが映った。 「…なんだこれ」 「どうした暁ー。」 ”バンッ”とテーブルに手をついて目の前にあるものを凝視する。 そこには、先ほどまでなかったはずのデザートが置かれてあったからだ。 ガトーショコラにアイスが添えてあるものだが、ガトーショコラの方がまだ熱くアイスが溶けかかっている。 俺が兄貴の方へ向かい、ここを離れた数分の間に用意されたものである事が分かる。 だけど誰が!? 「あ、おい!暁!?」 兄貴の声を無視して、家の隅々まで調べる。 誰かがこの家にいる!!
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