4.

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  彼女の淹れてくれた紅茶とともに、焼きたてのそれを口に運ぶ。 「んー、ブルーベリーの味がする」 「あはは、ジャムが入ってますからね」 まだ温かいそれは、確かに言われた通り柔らかかった。 焼きたてのクッキーなんて食べるのは初めてだけど、出来たてって柔らかいものなんだな。 「あの……森さん」 「へい?」 神妙な面持ちの吉村さんが口を開いた。 少しだけ不安げに瞳を揺らし、やがて思い切ったように尋ねてくる。 「森さんのお友達は、私の事をどういうふうに言っているんですか?」 カップを持ち上げかけた手が止まる。 正直に答えるべきなんだろうか。 それとも、繕うべきなんだろうか。 今までの問いは正直に答えてきたけれど、今回のこれはかなり具体的なものだ。 一瞬とも永遠ともわからない間、俺は足りない脳みそをフル回転させ、答えた。  
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