258人が本棚に入れています
本棚に追加
昼休みになり、さっきの新人さんをランチに連れ出した。
「ごめんね、急にこんなお局に呼ばれて緊張しちゃうでしょ」
そう言うと、首をふるふると横に振りながら、全力で否定した。
「まだちゃんと話したことなかったから、良い機会かなと思って。あっ、ご飯何が食べたい?」
「何でも大丈夫です!あのっ、嫌いなものは特にないので……」
「じゃあ、私のオススメでもいいかな」
「はい」
そして私は、会社の近くにあるパスタ屋に彼女を連れていった。
それぞれに適当な物を注文し、本題に入った。
「書類チェックしたけど、よくできてるよ。解りやすいし、読みやすいし。」
「そんなとんでもないです……」
「ただ、この部分をもう少し具体的に書いてもらえるといいかな。また近いうち直して見せてもらえるかな?」
「はい!ありがとうございます」
一通りチェックを終えると、丁度いいタイミングで料理が出てきた。
トマトソースの良い香りが、一気に広がる。
最初のコメントを投稿しよう!