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「君は仕事をしていないわね。しかも実家暮らし。違うかしら?」
図星……
「当たっていたようね。お金はいくらでもあるわ。家に来て一緒に暮らさない?」
「貴女の家にですか?」
「そうよ。私の所に帰って来て?ただ家に居てくれるだけで良いわ。」
「……。」
「こんな事いきなり、しかも初めて話をした私に言われても困るわよね。それより怪し過ぎるわね…」
彼女が悲しそうな顔をした。
何故かその顔が幼く見えた。
「…あの、どうして俺なんですか…?貴女ならきっと他にいくらでも良い人が…」
クスクスとまた笑い始めた。
「君に恋をした訳ではないわ。」
「…ッ!」
自分で聞いて恥ずかしくなった。
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