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バイトがある智也と別れて、駅前に向かった。
ギターを弾こうと思ったけどなんとなく今日はやめた。
道行く人達を眺めながら約束の時間を待った。
時計はもうすぐ19時。
駅前のロータリーに黒いミニクーパー。
車種まではわからないが可愛い車だ。
ぼーっと車を眺めていると、彼女が降りて来て、目が合ってしまった。
「…!!」
「あら、車何乗っているか話したかしら?」
白い、シルエットが綺麗なワンピースを着てカツカツとヒールを鳴らしながら彼女は僕の前に現れた。
「あっ、ども。可愛い車が来たなぁと思ってたら、貴女が降りて来ました。」
「可愛い車でしょ」とクスクスと笑いながら話す貴女。
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