-購入-

11/14
前へ
/67ページ
次へ
バイトがある智也と別れて、駅前に向かった。 ギターを弾こうと思ったけどなんとなく今日はやめた。 道行く人達を眺めながら約束の時間を待った。 時計はもうすぐ19時。 駅前のロータリーに黒いミニクーパー。 車種まではわからないが可愛い車だ。 ぼーっと車を眺めていると、彼女が降りて来て、目が合ってしまった。 「…!!」 「あら、車何乗っているか話したかしら?」 白い、シルエットが綺麗なワンピースを着てカツカツとヒールを鳴らしながら彼女は僕の前に現れた。 「あっ、ども。可愛い車が来たなぁと思ってたら、貴女が降りて来ました。」 「可愛い車でしょ」とクスクスと笑いながら話す貴女。
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

93人が本棚に入れています
本棚に追加