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彼女の車に乗ると、なんだろう…すごい良い匂い……
「夕食は済んでいたのかしら?」
「あっ、はい、もう食べました。」
「そう。真っ直ぐ家に向かいますね。」
運転する横顔もキレイ……
これ確実に惚れてしまうだろ……
しかも今日からひとつ屋根の下って。
「私の顔に何かついてるかしら?」
彼女は自分の頬を触れながら聞いてくる。
「ごめんなさい。何もついてないです…あの、お互い自己紹介がまだだったんですが…」
「そうよね。名乗りもしないでごめんなさい。」
名乗る気があったのかなかったのかは、定かではないが申し訳なさそうに目を合わされた。
車はマンションの地下駐車場に入る。
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