-ニート-

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駅前- 仕事終わりのサラリーマン達が俺達の前を通り過ぎてゆく。 いつものように地べたに座り、いつものようにギターを弾く。 誰かが立ち止まってくれるとは思ってはいない。 うまいことステキなプロデューサの目に止まって、とんとん拍子にメジャーデビューなんてなれたら… なんて思ったくらいにして。 今は楽しくてギターを弾き鳴らしているけど、いざこれが仕事になったらきっと音楽を嫌いなるか、飽きて音楽から逃げ出してしまいたくなるだろうね。 結局性格まで腐っているニートな俺。 夜も暮れて眠くなって来たからそろそろ解散。 「明日は何してんの?」 智也に聞かれた。 「あ~智也バイトだべ?俺はこの時間多分駅前かな?」
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