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夕方になり、一人駅前に向かった。
家に居ても落ち着かない。
ギターを掻き鳴らせば落ち着くかな…？
どっかに｢家に来ない？｣とか行ってくれる綺麗なお姉さんとか現れないっすかねぇ…。
はぁ～…。
そんな感じの事を思いながら一人駅前でギターを奏でる。
気分的にしんみりバラード調の曲。
そこら辺のﾊﾞﾝﾄﾞﾏﾝよりはギターは上手だと思う。
結局は誰も立ち止まって聴く人なんていない。
仕事も音楽も中途半端。
｢…帰ろう。｣
ギターをケースにしまい、立ち上がろうとしたその時。
｢ねぇ、ｱﾀｼに買われない？｣
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