17人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前達が知っての通り、父さんは医者だろう?俺の病院のところにアメリカの方から依頼が来てな、難しい手術らしいんだが、熱心に頼まれて、断るわけにもいかなかったんだ…。神経系の病気だからお母さんも連れていく事になったんだよ。お前達には迷惑をかけるな、すまない。」
ちなみに母さんは、俺達が生まれる前までは、有名な精神科医だったらしい。どんな人の心も母さんに対しては、心を開いたとか。母さんの性格からして、分からなくもないけど。
とにかく、あまりにも父さんが悲しい顔をするものだから、何だか俺は、いたたまれなくなってしまい、声をかけたんだ。
「父さん…別に俺h「そんなこといいよ!お父さん達は患者さんの為に頑張ってね!」
……………もう、いいや。
「で、俺達はその間どうやって生活すればいいの?姉ちゃんは居ないし…というか病院はどうするの?」
姉ちゃんって言うのは…
まぁ、またの機会に説明しようかな。そろそろ面倒だしね。
俺が尋ねると、父さんは待ってましたと言わんばかりに話しだした。
最初のコメントを投稿しよう!