今日も朝はやって来る

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「お前達が知っての通り、父さんは医者だろう?俺の病院のところにアメリカの方から依頼が来てな、難しい手術らしいんだが、熱心に頼まれて、断るわけにもいかなかったんだ…。神経系の病気だからお母さんも連れていく事になったんだよ。お前達には迷惑をかけるな、すまない。」 ちなみに母さんは、俺達が生まれる前までは、有名な精神科医だったらしい。どんな人の心も母さんに対しては、心を開いたとか。母さんの性格からして、分からなくもないけど。 とにかく、あまりにも父さんが悲しい顔をするものだから、何だか俺は、いたたまれなくなってしまい、声をかけたんだ。 「父さん…別に俺h「そんなこといいよ!お父さん達は患者さんの為に頑張ってね!」 ……………もう、いいや。 「で、俺達はその間どうやって生活すればいいの?姉ちゃんは居ないし…というか病院はどうするの?」 姉ちゃんって言うのは… まぁ、またの機会に説明しようかな。そろそろ面倒だしね。 俺が尋ねると、父さんは待ってましたと言わんばかりに話しだした。
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