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「葵、入るぞ~? あれ? お母さんここにいたのかぁ。」
母さんに負けず劣らず、のんびりと入ってきたのは
ソラノ ヨウ
「空野 陽」俺の父親だ。
まだ36歳だが、病院の医院長を務めている。普段の様子から見るとそんな人とは思えないんだがな。髪型は…ワン〇ースのマリモ野郎ぐらいで色はもちろん緑…ではなく栗色だ。
「お父さん、どうかしたの?あぁ、葵君なら今日お休みらしいわよ~?」
「そうか休みか、それならゆっくり話せるな。」
父さんがうんうんと頷いているが、母さんはずっと頭に?マークを浮かべている。
「何を話すのかしら?」
母さんがそう言うと、父さんは少し困惑した様子だった。
「ほら、今日言おうってこの前話しただろう?………もしかして、忘れちゃった?」
「あぁ、あの事ね!すっかり頭から抜けてたわ☆」
オイッ、忘れるなよ…
とツッコミたいのは山々だが面倒なので止めておく。
父さんに少しだけツッコミを期待しているため、こうして視線を送っているわけだが…
「はぁ、仕方ないなぁ。可愛いなぁ♪」
期待した俺が馬鹿だった。
………また始まったし。
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