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目が覚めると太陽はもう高いところにあった。
「学校!」
優太は立ち上がろうとしたがバランスを崩して転んでしまった。
うぅ…とうずくまると少し楽だった。
そこでやっと昨日ママが言っていたことを思い出した。
『もう明日から学校に行かなくていいわ。ずっとここにいなさい。外に出るんじゃないわよ』
「そうだ。ぼく学校に行っちゃいけないんだった」
考え事をしてるとお腹がすいてきたので体をひきずるようにキッチンに向かって冷蔵庫を開ける。
中には昨日の食べかけの鮭おにぎりが入っていた。
もう半分くらいしかない。
お昼の分も残そうと思ったが気がつくと全部食べてしまっていた。
ママが帰ってくるまでまだ時間がある。
優太は寝て待つことにした。
どうせ部屋から出ちゃいけないんだからなにもすることがない。
それにお腹がすくのを我慢できそうになかったから寝て忘れようと思ったのだ。
いつもの場所に戻ってじっとしているうちに優太は眠りについた。
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