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「優太、大丈夫かなぁ?
僕のせいでこれなくなっ ちゃったの?」
「違うよ。昶のせいじゃな いさ。大丈夫。俺が守る っていったろ?」
「うん」
わしゃわしゃと昶の頭を撫でるとくすぐったそうに笑って教室に戻っていった。
だが、浅村には他に気がかりなことがあった。
「(優太…俺のせいで…?)」
その思いは職員室に戻っても消えなかった。
事務員さんに聞いてみると5分くらい前に優太のお母さんから電話があったそうだ。
「何て言ってました?」
「えっと…熱があるから今日はお休みらしいわ」
「そうですか…」
まだ浅村は納得していなかった。熱があるからと親が嘘をついている可能性もある。
一人で悶々と考え込んでいると頭痛がしてきたので校長に相談してみると
「うーん。とりあえず二、 三日様子をみてみたらど うかな?明後日は土曜日 だろう?土日なら学校も 休みだし親御さんもいる んじゃない?」
「はい…」
とは言うもののやはりそわそわして落ち着かないので放課後に優太のうちに行くことに決めた。
そのことを伝えると校長がぽんぽんと肩をたたいてきた。
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