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目が覚めるとママはすでにいなかった。
毛布をたたんで冷蔵庫を開けるとサラダとりんごがあった。
りんごはママの大好物だ。
優大はサラダをとると机に戻り一人で食べる。
昨日の痣がズキズキ痛む。
服の裾をまくると赤い痣が昨日よりも増えているように見えた。
痣を隠すように長袖と長ズボンを着てランドセルを背負う。
「優大。おはよう!」
「おはよう。優大」
学校につくとすぐに仲良しの我妻 直人と大西 昶がやって来た。
「おはよう!」
優しい性格の優大の周りにはいつも楽しい仲間がいた。
直人は体が大きくて声も大きいけど仲間想いでガキ大将みたい。
昶はメガネをかけてて女の子みたいな綺麗な顔をしてる。
「なぁなぁ。優大、宿題やってきた?」
直人が優太の前の席に後ろ向きに座りながら聞いてきた。
「うん。やってきたよ」
「あのさ、ノート写させてくれない?」
「いいよ。あっでも先生が来るまでには返してね」
優太がそう言うとわかった。ありがとう!と直人が自分の席に戻っていった。
「直人は自分で宿題してきたことあったっけ?」
「さぁ?」
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