Ⅱ    

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目が覚めるとママはすでにいなかった。 毛布をたたんで冷蔵庫を開けるとサラダとりんごがあった。 りんごはママの大好物だ。 優大はサラダをとると机に戻り一人で食べる。 昨日の痣がズキズキ痛む。 服の裾をまくると赤い痣が昨日よりも増えているように見えた。 痣を隠すように長袖と長ズボンを着てランドセルを背負う。 「優大。おはよう!」 「おはよう。優大」 学校につくとすぐに仲良しの我妻 直人と大西 昶がやって来た。 「おはよう!」 優しい性格の優大の周りにはいつも楽しい仲間がいた。 直人は体が大きくて声も大きいけど仲間想いでガキ大将みたい。 昶はメガネをかけてて女の子みたいな綺麗な顔をしてる。 「なぁなぁ。優大、宿題やってきた?」 直人が優太の前の席に後ろ向きに座りながら聞いてきた。 「うん。やってきたよ」 「あのさ、ノート写させてくれない?」 「いいよ。あっでも先生が来るまでには返してね」 優太がそう言うとわかった。ありがとう!と直人が自分の席に戻っていった。 「直人は自分で宿題してきたことあったっけ?」 「さぁ?」
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