繋がれた手

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俺はこの先もコイツの笑顔を護りたい。 「帰ろう?シロちゃん」 「もういいのか?」 いや、護るんだ。 「ほら、」 差しのべた手。 不思議そうに見つめてくる桃の視線が恥ずかしくて反らしてしまう。 「お、お前がいつも危なっかしいから」 「…ありがとう、シロちゃん」 ──空は、青い。 嬉しそうに笑う桃の笑顔を隣に、繋がれた手は温かかった。 【繋がれた手】 .
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