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「あっ、はい!!よろしくお願いします。それと…さっきはありがとうございました。」
高峯さんはぺこりと頭を下げてお礼を言ってきた
そんなお礼を言われることでも無いんだがな
「あ、大したことじゃないから気にしないで。ただ高峯さんが困った顔してたのほっとけなかっただけだから。」
「いえ、それだけではなくて私の面倒までみることになってしまって…。本当にすいません。」
あぁ、そのことも気にすること無いのに…
高峯さんって律儀な人だよな
「それも気にしないで。別に嫌じゃないし。まあとりあえずこれから仲良くしようぜ。」
「はい!!」
高峯さんは笑顔で返事をしてくれたんだけど…うん、可愛い
こりゃクラスの奴らが夢中になるのもわかるな
だけど俺が惚れることはないだろう
今まで誰にも惚れたことなんてなかったからな
恐らく俺は自分から誰かに惚れることなく俺を好きになった人を好きになるように努力してそれで結婚して人並み程度に幸せになって死ぬ―みたいな人生を送るんだろう
まずその前に俺のことを好きになってくれる人が現れるかわからないが…
て、俺は何語ってるんだか
あぁ…すること無いしまた寝るとするか
今思えば俺今日寝てばっかりだな
まあ、いいか
寝る子は育つって言うし
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