新しい日々

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その後他愛もない話をしながら朝食を済ませた俺たち 美味い飯のお礼にと思って皿洗いをしたんだけど皿洗いなんてしたこと無かったので洗剤の分量間違えて泡だらけにしちゃったり皿を割ったりとかえって迷惑をかけてしまった それなのに笑顔で『ケガしてませんか??お皿洗いしてくれて助かりました。』なんて言ってくれる高峯さんは地上に舞い降りた女神かもしれない これからは少しずつ家事を手伝って覚えようと痛感した俺だった そして制服に着替えて学校へと出発した 昨日帰ってきたとき俺の部屋に置いてきた制服がしっかりクローゼットに入っているとはほんとにあの親たち抜け目ないな… どこまで俺たちを結婚させたいんだよ… そうそう、出かけるとき高峯さんから合い鍵貰ったんだけどそのとき初めて俺たち同棲するんだなあって実感した その前にも隣に寝てたとか飯作ってもらったりとか実感する機会はあったけど、物を渡されると妙にはっきり実感させられると思うのは俺だけ!? 「おはよ、柚葉ちゃん!!それと虹河。」 高峯さんと登校していると突然誰かに声をかけられた まあその誰かなんて考えなくてもわかるけど 昨日転校してきたばかりの高峯さんを下の名前で呼ぶのなんて慶ぐらいしかいないだろ それに慶の声聞き慣れてるから嫌でもわかる
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