転校生は突然に…

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夢の話はもういいか、所詮は夢だし 現実の話じゃないもんな それじゃもう一眠りするとしますか 「虹河、さっきは大変だったな」 ちっ…人の睡眠邪魔しやがって まったくもってタイミングが悪い こいつの名前は稲智 慶(イナトモケイ) 難関私立大の漢字ばっかりだけど漢字だけで実際は馬鹿 だけどルックスと運動神経はいいし明るくクラスのムードメーカーなので女子からモテたりする 俺の幼なじみであり親友だ 「人が気持ちよく寝ようとしてるのに邪魔すんなよ。」 「おう、悪ぃ悪ぃ。」 こいつ絶対悪いと思ってないな だって顔にまた寝るなんて懲りねぇ奴って書いてあるもん ああこいつ馬鹿だからなんでもすぐ顔に出るんだよ "悪かったな懲りなくて"と心の中で叫びながら慶の足を踏んでやった 「痛ぇな、せっかく俺がいい情報入手したから教えてやろうと思ったのによ。」 基本的に慶の仕入れてくる情報はどうでもいいものばっかりだ 例えば上り坂と下り坂の数は同じなんだとか水と油は混ざらないんだみたいな小学生でもわかるようなやつ だから今回も同じようなやつだろう 「どうせくだらない情報だろ??」 「いや、今回のは違うぜ!?なんてったって100回記念だからな。」 100回記念って俺100回もこいつの茶番につき合ってやったってことだろ!? ふん、どうやら俺の優しさは神をも凌駕しているレベルらしいな
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