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俺は柚葉を資料室に誘導して誰もついてきてないかを確認してドアを閉めた
ここで誰かにバレる訳にはいかないからな
「柚葉、ほんとにどうした??俺になんか問題あるなら言ってくれ。直すように努力するから。」
困ったような、はたまた悲しそうな表情をしている柚葉に俺は問いかけた
こんな表情してるんだから誰だって何かあったことは容易に想像つくのに…
なんで話してくれないんだろ…
柚葉は言うべきか言わないべきか戸惑っているようだった
「何か困ったこと、悲しいこと、ツラいこと、そんな悩みがあるなら俺に話してくれよ。1人で抱え込んでるより楽になるはずだから。俺に話しづらかったら龍恩寺や国枝でもいい…あ、でも村川はダメだからな、あいつお喋りだから。とにかく悩みがあるなら絶対1人で抱え込むなよ!!」
♪キーンコーンカーンコーン
俺が話し終えるのと同時にチャイムがなり響いた
まったく…タイミングがいいのか悪いのか…
「俺の話はそれだけだから。授業始まるから帰ろうぜ。」
俺はそう言って教室に戻ろうとすると、柚葉に腕を捕まれた
「あの…虹河さん…話、聞いてもらえませんか??」
「俺は構わないけど、柚葉は授業サボって平気なの??」
「はい、大丈夫です。」
俺たちは場所を資料室から休憩室に移すことにした
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