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「いゃあ~楽しみだな。な!?、虹河。」
今は時間も経って昼休み
約束通り慶に起こしてもらったんだが、慶のやつやけにテンションが高い
「そんなに転校生来るの楽しみなのか!?」
「当たり前だろ!?なんてったって可愛いんだからな!!」
慶は鼻で笑いながら言った
鼻で笑われたのはムカついたが、楽しみなのは当然なのだろう
クラスの男子だけじゃなく女子までもが転校生の話題でいっぱいだからな
現に俺だって少なからず楽しみではある
恐らくこのクラスほどじゃないだろうが、他のクラスも話題は転校生のことなのだろう
♪キーンコーンカーンコーン
昼休みも終盤に差し掛かり昼休み終了のチャイムがなった
「お、遂に転校生とご対面かあ。何質問しようかな??虹河はもう考えた??」
慶を見てわかるようにチャイムが鳴ったことでクラスの連中のテンションはさらにヒートアップ
それにつれて1人1人の声の大きさもデカくなる
正直うるさいにもほどがある
転校生が楽しみなのはわかったからもう少し静かに待とうぜ!?
「俺は考えてない。質問する気はないし。」
「なんだよ、つまんないの。」
俺はあえて質問しないんだよ
どうせみんなが質問攻めするんだから俺がしなくたって変わりはないだろうし
まあ要するに俺は転校生のためを思って質問しないわけだ
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