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「よし、じゃあ始めるぞ。」
そう言いながら教室に入ってきたのは我が2の6担任の小早川(コバヤカワ)先生
担当教科は日本史で赤縁眼鏡が特徴の45才
面白く授業もわかりやすいので生徒からの信頼は厚い
生徒からはコバちゃんの愛称で呼ばれている
「ねぇコバちゃん、今日転校生が来てるんじゃないの??」
コバちゃんが入ってきて挨拶も済まないうちに慶は問いかけていた
まったくこういうことになると慶は行動早い
勉強にもそれくらいの意欲を見せれば、もっとマシな成績を修めることができるだろうに…
まあ俺が言えた義理ではないが…
「さすが慶、こういうことにはアンテナ高いな。慶の言うとおりこのクラスに新しい仲間が加わることになった。この後本人から自己紹介があるがみんな仲良くしてやってくれ。それじゃ、教室の中に入ってきてくれないか。」
コバちゃんがそう言うと廊下から女の子が入ってきた
うん、確かに慶の言うとおり可愛いな
胸くらいまでの長さの亜麻色の髪に二重の大きな眼
ほんのりと朱い頬に淡い色した少し小さめな唇
スラッとした足に色白の肌、と容姿は完璧にほど近い
世間的に見て唯一足りないものがあるとしたら胸が小さいことぐらいだろう
まあ俺は小さい方が好みなので、俺からしてみれば完璧だけれど
最初、帰国子女って聞いたときはお嬢様ってイメージが強かったんだが違うな
多分イメージとしてはお姫様って方がぴったり当てはまると思う
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