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俺と柚葉以外の奴らが帰ってしまった今、俺たちがまずすることは情報を得ることだと考えた俺たちは資料室にて過去のベスコンのデータを読みあさっている
さすがこの学校の中枢である生徒会の資料室だけあって、しっかりと過去28回分のデータが残っていた
図書室にもベスコンに関する資料が置いてあると聞いたことがあるがおそらくこれほどのデータは無いだろう
これも歴代の生徒会の努力の賜物だな
しかし、これだけのデータがあればベスコンの概要しか知らない無知な俺たちでも相当優位な状況となること間違いなしだ
職権乱用??そんなの知ったこっちゃない
優勝するためには手段を選んではならないのだよ
「虹河さん、これ見てください。過去のどの大会でも1次審査が二人三脚だった次の年は卓球ラリー対決です。そして去年も二人三脚…ということは今年は卓球ラリー対決の可能性が高いです。」
卓球ラリーとは…なんと奥が深い…
2人の意志疎通はもちろん、集中力も重要で一瞬の気の緩みがものを言う…
深い、深すぎるぞぉぉお!!
「柚葉…でかしたぞ。これで1次審査突破は間違い無しだ!!よし、早速練習するぞ!!」
「はいっ!!優勝目指して頑張りましょうね!?」
というわけでやって来ました、休憩室!!
え??普通は体育館じゃないのって??
前にも言ったろう、休憩室には歴代の生徒会が持ち込んだ私物があると
その中にはラケットはもちろん、卓球台すらもあるのだ
龍恩寺の話では数年前の生徒会長が卓球部のエースだったらしく、会議をしている時間も惜しいということから体育館から卓球台を持ち運んだらしい
しかし卓球台が重すぎるため生徒会室に置きっぱなしだということだ
まあピンポン球も以前はたくさんあったのだが、世界卓球に感化された慶と村川が王様サーブやら王女サーブなるものを開発した際、すべて割ってしまったのでさっき卓球部の部室から拝借してきた
言っておくがあくまで拝借してきたのであって断じてパクってきたわけではないぞ
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