どうして俺が…

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「柚葉、ほんとごめんな。迷惑ばっかかけちゃってさ。家でも大して役に立つようなこともしてないし…てか、むしろ邪魔しかしてない気がする。それに俺といっしょに暮らしてるから恋愛だってやりたいことだって思うがままにはできないだろ!?俺って柚葉にとってお荷物だよな。なんかもうほんと情けない。柚葉がもう俺との同棲を続けたくないというのなら俺はいつでも―ペシッ 心に1度降り積もりだした嫌悪感や不安は消えることを知らず、ただただ降り積もっていくばかりで止まることを知らない それでもそんな汚れた心を綺麗に洗い流したくてすべての嫌悪感や不安を吐き出した、何の脈絡も無くただ必死に… すべてを吐き出したのは少しでも残っていたら自分が自分でいられなくなるような気がしたから そして柚葉に『虹河さんはそんな人じゃありません』と全否定してほしくて… はぁ…それにしても俺ってどうしてこうも馬鹿なんだろう、それこそ柚葉にとって迷惑だろ… まあぶたれて当然だよな、こんな人の気持ちも考えられない馬鹿野郎なんて… と、思った瞬間、俺の体はふわりと柔らかい何かに包まれた 一瞬戸惑ったがそれが柚葉だとわかるのにさほど時間を要さなかった 「はたいてしまってすいません。でも、そんなの虹河さんらしくないです!!なんでそんなこと言うんですか!!私は虹河さんをお荷物だと思ったことなんて1度だってありません!!」 柚葉は俺の胸に顔を埋めているため顔は見えないが、声から判断するにどうやら泣いているようだ いつもは冷静に物事を判断する柚葉が俺なんかのために感情的になって泣いてくれるなんて… こんな柚葉を見るのは初めてかもしれない そんな柚葉の優しさに少しばかり目頭が熱くなった
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