プロローグ

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なぜかと言うと、俺が通っている黒耀学園というなんともアニメチックな名前の高校に行くためだ。 黒耀学園高等部 2年B組 7番 宮神 翔 それが今の俺の身分(?)だ。 特に熱中することもなく過ぎていく変わり映えのない日々。 何か不思議なことがおこらないかな。 なんてことを考えながらも、そんなことあるわけないとしっかり理解しながら俺は生きていた。 「かったりぃなぁ・・・」 いつも通りの口癖をぼやきながら学園へと足を進める。 こんな生活が『変わればいい』と思っているのに、『変えよう』としない自分が俺は嫌いだ。 家を出て15分が経った今、目の前には果てしなく続いているんじゃないか? と錯覚させるほどの階段が待ち構えている。
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