プロローグ

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ジリリリリリリリ!!! 新しく買った目覚まし時計(定価5960円)が、けたたましく俺に朝を訴えてくる。 五月蝿い…こんなに五月蝿い物とは思わなかった。 恨むのは目覚まし時計を買いに行った時に『絶対に起きれる!』という売り文句に惹かれて買った自分。 こんなに大音量だとは思いもしなかった。 そんな馬鹿な事を考えていても目覚まし時計は鳴り止みはしない。 「くそ…」 小さく悪態をつきながら布団から手を伸ばして目覚まし時計を止めると、そのまま自分の顔の前に持って来る。 「6時45分…」 目に映ったのはいつもより15分程早い起床時間。 二度寝も出来ない微妙な時間に起きてしまった… 「仕方ない…起きるか…」 小さくため息をついた俺は目覚まし時計を枕元に置くと体を起こした。
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