シンデレラ

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「ねぇ、おばあさま、またお話を聞かせて」 幼い可愛らしい少女が、その大きな青い瞳をキラキラさせて、椅子に腰かけた老婆に言う。 「いいとも。どこまで話したかな」 老婆は少女に笑いかける。 「んと、おばあさまがかわいそうな女の子に会って、魔法をかけた話」 「あぁ、そうだったね」 老婆の膝に少女がもたれかける。 その少女の綺麗な金髪に老婆は手櫛をかけながら、静かに語り出した。
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